為替レートには買値と売値が存在します。ニュースで表示される「1ドル=100円12-36銭」とは、売値が100円12銭で、買値が100円36銭という意味です。
さらにFXとは売値を「Bid」、買値を「Ask」と呼び、取引画面も下記のように1つの通貨ペアに対して、「Bid、Ask、スプレッド」が表示されます。
| 通貨ペア | Bid | Ask | スプレッド |
|---|---|---|---|
| 米ドル/円(USD/JPY) | 88.954 | 88.962 | 0.8 |
| ユーロ/円(EUR/JPY) | 132.635 | 132.653 | 1.8 |
| ポンド/円(GBP/JPY) | 147.951 | 147.979 | 2.8 |
向かって左側にBid、右側にAskがあります。Bidは買い気配で、私たちが売るときの売値です。逆にAskは売り気配で、私たちが買うときの買い値です。初心者は間違いやすいのですが、気配に対して私たちは売買を指示します。
このようにFX会社が売り気配と買い気配の両方のレートを同時に表示することを「2Wayプライス」と呼びます。日本語で「2通りの価格」という意味です。
例えば、1ドルのBidが100.040円、Askが100.048円のときに、「1ドル=100.040円」で買って、この1ドルをすぐに売ってしまったら、「100.040-100.048=0.008円」で0.8銭の損失を負います。
この2Wayプライスで表示されるBidとAskにある0.8銭の差額が「スプレッド」です。同じ日時の同じ量の通貨でも、ほんの少しだけ売値と買値に差が付いています。
なぜスプレッドが存在するのかというと、FX会社がスプレッドの中から利益を得ているためです。ほとんどのFX会社は取引手数料が無料ですが、実際はこのスプレッドで利益を得ています。私たちから見るとコストを支払っているとも言えます。
FX会社を介して「100.048円で売った人」がいれば、FX会社を介して「100.040円で買った人」がいます。0.8銭はそれらの仲介手数料みたいなものです。
一方でスプレッドは2Wayプライスで提示するからこそ、FX会社が不当な鞘を抜いていないことを証明しています。
もし1Wayプライスだったら、私たちが100.048円で売っても、FX会社を経由したあとに売るときの価格がわからないです。通常、スプレッドは0.8銭のところ、0.9銭、1.0銭、1.1銭でも引いて、100.037円で売ることもできます。
スプレッドが存在する2Wayプライスだからこそ、「FX会社はこれだけしか手数料を取っていません」といった証明になるのです。
スプレッドには大きく2種類あります。1つは「米ドル/円0.5銭~」としている「変動スプレッド」、もう1つは「米ドル/円1.0銭原則固定」としている「固定スプレッド」です。
変動スプレッドは安いときは安いのですが、変動差が大きいのが難点です。固定スプレッドは多少変動することもありますが、基本的には一定です。
FX会社を選ぶときは「固定スプレッド」がおすすめです。スプレッドはFX会社の実質の手数料であり、各社が自由に設定できます。
「いつもは0.6銭くらいなのに、今は1.0銭になっている」では、手数料が変動しすぎてトレードを気持ちよくできないでしょう。そのため「スプレッド原則固定」と書かれているFX会社を選べば、スプレッドは常に一定の値に収まります。
スプレッドが原則固定のFX会社はクリック証券や外為オンラインです。最近はスプレッドの価格競争もあるようで、全体として低スプレッド化が進行していますが、2社とも業界トップクラスのスプレッドの小ささです。
また、FXプライムのように完全に固定されているスプレッドを扱う会社もあります。米ドル/円2銭、ポンド/円6銭といった「100%固定スプレッド」です。
スプレッドは為替市場の影響も受けます。市場が大きく荒れてしまうと、売り手がいなかったり、買い手が見つからなかったりして、スプレッドが極端に広がることもあるため、固定するのが難しいのは確かです。
特に戦争や大地震など大事件が起きてしまうと、今後の情勢が読みにくくなるため、投資家の動きが衰退します。こうなるとスプレッドも拡がりやすくなります。逆に市場が活性化していれば、スプレッドは小さくなっていきます。
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