証拠金の維持率が一定割合まで低下すると、「そろそろ危ないですよ」とマージンコールで警告がきます。ロスカットとはそのマージンコール後に本当に維持率が一定割合まで低下してしまった場合に、強制決済されてしまう仕組みのことです。
当然、マージンコール時点で決済するよりも損失は更に大きくなります。マージンコールの時点で決済するのが妥当でしょう。
FXではロスカットを「ストップロス」や「損切り」とも呼びます。どちらかと言うと、損切りは損を承知で自発的に決済を確定する行為であり、反対語は利益を確定させる「利食い」です。
ロスカットはFX会社の強制的な損切り、もしくは損失拡大を防ぐために自動的に損切りの設定をする注文時に使います。
例えば、マージンコールで警告がきて、そこで気付けばポジションを解消する損切りをしたり、証拠金を増やす対応ができます。その対応をしないとロスカットで強制的に損切りを確定させられます。
取引を強制終了されるのは後味が悪いものですが、この制度がないと投資家が大きなダメージを受けてしまうこともあるのです。
ロスカット機能がないと、追証とは証拠金の追加請求でも紹介している追証で何度もお金を請求される可能性があるわけです。
この追証になる前にロスカットで強制的に決済されたほうが安全です。ロスカットとは投資家を危険から守ってくれるシステムになります。
FXが株や商品先物などと異なるのは、値幅制限がないことです。値幅制限とは極端に価格が上下したときに、1日の値上がり額と値下がり額に制限を定めた制度です。株価でストップ高やストップ安になるのは値幅制限を設けているからです。
FXとは値幅制限がなくても、ロスカットがあるから成り立ちます。もし、ロスカットがないと、相場があまりに下落した際、レバレッジで倍に膨らんだ損失額が預かり資産額を超え、損額を補うべく追証が頻発します。
だからこそ、このロスカット制度はFXでは欠かせないシステムです。これにより、FX会社に預けている資産以上に損失することがないようにしています。
最近ではマージンコールがないFX会社も増えてきました。警告なしにいきなりロスカットが行われます。これはロスカットを自分で設定できるようになったからです。
ロスカットラインを維持率の50%、40%、30%などから選べます。FX会社に100万円を預けていて、維持率を40%に設定した場合、維持率が42%ならばロスカットになりませんが、36%になった瞬間ロスカットが発生します。
マージンコールがないFX会社では、代わりにロスカット適用前の警告として「ロスカットアラート」という、自主的なマージンコールを用意していたりします。
FXとはネット上でのやり取りが主ですので、非常にわずかな確率でもシステムトラブルが起こることがあります。データ量が膨大であったり、為替相場の動きがあまりにも急激だったりすると、情報処理をするのに時間がかかってしまうのです。
初心者は損をした経験がないので軽視しがちですが、このような不測の事態に備えて、FXスタート時に最初にマージンコールとロスカットを確認したいところです。
チャートとは為替レートの動き
追証とは証拠金の追加請求