追証とは証拠金の追加請求

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追加でお金を請求される厳しい状態

あなたの予想と異なる方向へ為替レートが動けば、損をします。さらにレバレッジが高ければ高いほど、損失額も膨らみます。

もし、FX会社に預けている資金が一定の水準以上減ってしまうと、マージンコールとして連絡がきます。証拠金がポジションの本来持つべき価値より不足しているときは、ポジションを解消するか、追加の証拠金を支払わねばなりません。放置すると強制的に取引が終了するロスカットに移行します。

このとき「損しているポジションを潔く捨てる」と損切りするか、「反発すると予想できるので証拠金を追加しよう」と資金をするかの二者択一です。

ここで証拠金はいったん支払うことを「追証(おいしょう)」と呼びます。投資で追証というと、「信用取引で損をして、何度も追証がきて破産した」というイメージもありますが、FXでは何度も追証が発生しません。

あるFX会社を例に挙げると、証拠金維持率が80%を切ったらマージンコールがきます。ここで資金を追加するか、ポジションを決済して損切りするかを選べるわけです。そのまま放置した場合、証拠金維持率が50%以下でロスカットとなります。

このFX会社ではロスカットラインを50%に設定することで、ロスカットで証拠金の2倍以上の損失を発生しないようになっています。FX会社から何度も証拠金が請求されるケースは、何度も自主的に資金を追加して、何とか損切りを延命しているときだけです。

追証の目的は証拠金以上の損失を被るのを防ぐことです。例えば、取引開始時は「1ドル=100円」で証拠金が20万円、レバレッジが25倍だとします。

取引額は「20万円×25倍=500万円=5万ドル」ですが、1ドルが94円にまで急落したとすると、「(94円-100円)×5万ドル=30万円」の損となります。

20万円あった証拠金は-10万円になってしまいました。損失額が証拠金よりも上回ったわけです。この私たちは追証で10万円を支払います。

しかし「20万円の証拠金+10万円の追証=30万円の損失」になる前に「1ドル=98円」のところですでに10万円の含み損を抱えているため、ロスカットとなります。ロスカットで強制決済が行われるために、追証とはならずに10万円の損で済むわけです。

これが株式との決定的な違いです。株式投資では100万円だった株価が急落しても、追証の対象とはならないことが多く、一線を越えた損をしてしまいます。

レバレッジが高くなるほど追証が発生

マージンコールから始まる、ロスカットと追証はレバレッジが高すぎることで発生しやすくなります。

例えば「1ドル=100円」のときに、任意の倍率のレバレッジをかけた証拠金100万円に対して、米ドルがいくら上下すると追証が発生するかを計算してみます。

取引金額レバレッジ米ドルの上下幅
100万円1倍100円
200万円2倍50円
300万円3倍33円
400万円4倍25円
500万円5倍20円
1,000万円10倍10円
5,000万円50倍2円
1億円100倍1円
5億円500倍0.2円

レバレッジ2倍であれば、「1ドル=50円」に下がるまで、マージンコールは飛んできません。レバレッジ1倍ならマージンコールも発生しないです。レバレッジ1~5倍あたりなら、証拠金だけで損失額を穴埋めできるでしょう。

しかし、レバレッジが10倍では「1ドル=90円」でマージンコールとなります。1,000万円が900万円になり、100万円を損失しました。これ以上損をすると、証拠金100万円を超えて、追証となります。

こうみるとレバレッジ500倍などでは、為替レートが20銭動くだけで、追証が発生します。高レバレッジにするときは、損失分の資金を口座に準備しておきたいです。

そのため、レバレッジは2010年8月に50倍まで、2011年8月に25倍までに規制されたわけです。これは金融庁による適切な判断と言えるでしょう。

FXとは相当額の損をする前に迅速な損切りが欠かせない投資商品です。マイナス的なプラス思考で「また復活するだろう」悠長に考えずに、予想と反した時点でロスカットをすべきです。

マージンコールがきてから証拠金を次々と追加してしまうのは、追証スパイラルです。金銭と精神の両方でダメージを受けてしまうでしょう。

常に最悪のケースを想定しておくことで、冷静になれます。ポジションの決済も事前に計画しておけば、万が一のときも見切りを付けられるようになります。



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