レバレッジを使えば、小額でも大きな外貨を売買できますが、損失も比例して大きくなる可能性があります。そのため、各FX会社では損失を限定する「マージンコール」を採用しています。
マージンコールとは一定の損失額に達したときに、「現在のポジションでは資金が不足する可能性があるので、追加で入金をしましょう」と連絡がくるシステムです。
あくまでマージンコールは警告であって、強制的に何かが行われるものではありません。実際には維持率が100~120%を切った際に、原則的に自動配信のメールで連絡がきます。
マージンコールを受けた場合に自主的に行える解決策は、口座に追加で入金することで証拠金を増やすことが一般的です。もしくはポジションの一部を決済することで取引金額を減らし、維持率が回復する方法になります。
少し怖いイメージもあるマージンコールですが、あくまでもお客様の資産を守るための警告です。だいたいメールを貰ってから24時間ほどの猶予がありますが、この状態を私たちが認知することで、取り返しが付かない状態を回避しています。
FXとはレバレッジが魅力であっても、高すぎるレバレッジはハイリターンハイリスクです。マージンコールはそのハイリスクを軽減するためのツールの1つになります。
マージンコールはレバレッジの影響が大きいです。例えば、マージンコールが維持率100%で発生するFX会社に、証拠金を3万円ほど入金します。
仮に「1ドル=100円」のとき、「3万ドル=300万円」を「3万円×レバレッジ100倍」で購入してみました。維持率100%は有効保有額である3万円にかかりますので、3万円を損失したときが対象です。
取引額で考えると「300万円-3万円=297万円」にまで下がる場合であり、この3万円は300万円の1%にあたります。
為替レートで考えると「1ドル=100円」が1%減の99円になった瞬間に、口座維持が厳しいと判断され、マージンコールが発動するわけです。
さらにレバレッジを200倍に上げたとしましょう。「600万円=6万ドル」が取引できます。取引額では「600万円-3万円=597万円」ですので、0.5%でピンチになります。為替レートでは「1ドル=100円」が50銭安の99円50銭になったときです。
つまり、レバレッジを大きくするほど、ポジションの動ける幅が狭まって、マージンコールが発動しやすくなりました。
| レバレッジ | 100倍 | 200倍 |
|---|---|---|
| 取引額 | 300万円 | 600万円 |
| -3万円時の有効保有額 | 297万円 | 597万円 |
| -3万円時の為替レート | 1ドル=99円 | 1ドル=99円50銭 |
こう考えるとレバレッジ100~200倍という数字は投資として成り立たないです。少し予想と外れただけで、大きな痛手を被ります。初心者も経験者もレバレッジは10倍までに留めておきたいです。
もう少し違う例を挙げると、「1ドル=100円」のときに1万ドルの買い取引をするためには、100万円が必要になります。
100万円も資金がないので、手持ちの2万円で1万ドルを買いたいとすると、50倍のレバレッジを使わなければなりません。「2万円×50倍=100万円=1万ドル」が取引できるようになります。
「1ドル=101円」になれば、単純に100万円が101万円になるので、2万円の投資で1万円の利益を得ることができます。
為替の世界では1円くらいはすぐ上下するので、投資額に対して50%の利益を瞬時で得たと思うと、とんでもなくハイリターンだということがわかります。
しかし、「1ドル=99円」となれば、100万円が99万円となるので、手持ちの2万円は1万円となってしまうので、かなりのハイリスクを背負っていることになります。資金が50%まで目減りして、すぐにマージンコールが飛んできます。
追証とは証拠金の追加請求
維持率とは資産のバランス