通貨を買ったりするだけ、もしくは売ったりするだけでは、通貨を交換しただけですので、利益も損失も発生しません。
この損益が決まっていない買い注文や売り注文のことを「ポジション」と呼びます。信用取引や先物取引では「建玉(たてぎょく)」とも呼ばれていました。
例えば、「1ドル=100円」のときに、100万円で1万ドルを買って売らずに持っているのならば、「1万ドルの買いポジション」となります。逆に1万ドルを空売りしている状態は「売りポジション」です。
よく「新しいポジションを持った」「今はポジションを持っていない」「買いポジションを追加した」のような使われ方をします。
FXとは買って売る、売って買うといったように、元の通貨に戻した後に、初めて損益が確定します。
しかし、先ほどの「1ドル=100円」で100万円で1万ドルを買ったあと、「1ドル=90円」になったら、その1万ドルは90万円の価値しかありません。そのドルを円に換えないと損益は確定しませんが、「含み損」として損をしている状態ではあります。
最終的にこの損益を決済するために、買いから入ったポジションは売り戻す、売りから入ったポジションは買い戻すようなの行為を「反対売買」と呼びます。
また、ポジションを使った別の言葉として、新規に通貨取引の注文を行う「ポジションメイク」、FXの決済を行う「ポジションクローズ」ということもあります。
単純にポジションは「外貨を持っている状態」を意味するだけです。同様に外貨を買ったときは「ロング」、売ったときは「ショート」と呼びます。
「ドル円を買った=ドル円をロングした」「ドル円を売った=ドル円をショートした」となります。「ユーロ/ドル」を売買したときは、「ユーロドルをロングして、ドルユーロをショートした」ということになります。
ちなみに「今は手元に30万円しかない。1ドル90円だから2,700ドル分だけロングしよう」はできません。FXでは通貨の売買単位が決まっており、「1万通貨」か「1,000通貨」という束で売買します。
1万通貨で取引できるFX会社では、「1ドル=90円」のときは「1万ドル=90万円」単位でしか売買できません。そのため、レバレッジを使う機会は自然と増えます。
この通貨の束を指す単位としても、「1万通貨=1ポジション」のようにポジションを使います。
「昨日のトレンドは買いポジションが優勢だと思って、1万通貨でドル円を3ポジだけロングしたら、トレンドが予想通りに動いたので、2ポジほどロングを膨らませてみた」と使います。FXをやらない人にはわからない文章でしょう。
それでもポジション、ロングとショートはFXブログなどで使われるので慣れておきたいところです。
また、「ポジションを持たないとソワソワする」「予想と反したらナンピンしてしまう」「高レバレッジでしか取引できない」といった過剰にポジションを持ちたくなる状態を「ポジポジ病」と呼ばれています。
相場の状況を客観的に判断できずに、「自分の心理状態」で売買するようなFXにはまった初心者が陥りやすい状態です。
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